はじめに
看護師として転職を考える際、病院見学はとても重要です。しかし、電話での依頼方法がわからず、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、病院見学を依頼する際の具体的な会話例やマナーについて詳しく解説します。

病院見学の電話をする前に準備すべきこと
病院見学の電話をかける前に、準備をしっかり整えることでスムーズに進めることができます。
見学の目的を明確にする
電話をかける前に、以下の点を整理しましょう。
- なぜその病院を見学したいのか(設備や雰囲気を確認したいなど)
- 希望する診療科や部署(内科・外科・ICUなど)
- 見学可能な日程の候補(最低でも2〜3日)
事前に病院の情報を調べる
病院の公式サイトや口コミを確認し、基本情報を把握しておきましょう。事前に調べるべき情報は以下の通りです。
- 診療科や病床数
- 看護方式(チームナーシング・プライマリーナーシングなど)
- 教育制度や研修内容
- 住所とアクセス方法
メモを準備する
電話で話す内容をあらかじめメモしておくと、スムーズに進められます。以下の項目をメモにまとめましょう。
- 自分の名前
- 現在の職場と経験年数
- 見学希望の理由
- 希望する見学日
病院見学を電話で依頼する際の基本マナー
電話での依頼は、第一印象を決める大事なステップです。相手に失礼のないよう、基本マナーを押さえておきましょう。
最適な時間帯に電話をかける
病院は忙しい場所なので、電話をかける時間帯には注意が必要です。
- 避けるべき時間:朝の診療開始直後(8時〜10時)、昼休み(12時〜13時)
- 適した時間帯:10時〜12時、14時〜16時
ゆっくり、はっきり話す
電話では顔が見えないため、言葉遣いや話し方が重要です。
- ゆっくり、落ち着いて話す
- 必要な情報を簡潔に伝える
- 相手が聞き取りやすいように、はっきり発音する
丁寧な言葉遣いを意識する
敬語を正しく使い、失礼のないようにしましょう。
例えば、
- 「見学したいのですが」→「病院見学をさせていただきたく、お電話いたしました。」
- 「いつ行けますか?」→「ご都合の良い日程を教えていただけますでしょうか?」
病院見学の電話での会話例
中途採用で転職活動中の看護師向けに、病院見学を電話で依頼する際の実際の会話の流れを具体的に紹介します。
総合病院の人事課に電話する場合
あなた:「お忙しいところ失礼いたします。私、○○と申します。現在、△△病院で看護師として勤務しており、転職を検討しております。貴院の見学をさせていただきたく、ご連絡いたしました。ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」
病院:「かしこまりました。担当におつなぎしますので、少々お待ちください。」
担当者:「お電話ありがとうございます。人事課の○○です。」
あなた:「お世話になります。私、○○と申します。現在、△△病院で○年勤務しており、貴院の○○科の病院見学を希望しております。見学可能な日程を教えていただけますでしょうか?」
担当者:「ありがとうございます。○月○日と○日であれば対応可能ですが、ご都合いかがでしょうか?」
あなた:「ありがとうございます。○月○日にお願いできますでしょうか?」
担当者:「かしこまりました。それでは、当日は○時に受付までお越しください。」
あなた:「承知いたしました。当日はどうぞよろしくお願いいたします。」
担当者:「こちらこそ、お待ちしております。」
病院見学の電話後にやるべきこと
電話をした後も、スムーズに見学を進めるための準備が必要です。
見学の持ち物を準備する
- メモ帳と筆記用具
- 質問リスト(勤務形態、研修制度、夜勤体制など)
- 動きやすい服装(スーツやオフィスカジュアルが無難)

当日の流れを確認する
- 受付の場所や担当者の名前を再確認
- 病院までの交通手段と所要時間を調べる
- 余裕をもって出発し、5〜10分前に到着する
お礼のメールを送る
病院見学後、担当者へお礼のメールを送ると、印象がよくなります。
件名:病院見学のお礼(○○病院 ○○科)
本文
○○病院
○○様
お世話になっております。本日、病院見学をさせていただいた○○です。お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。実際に病棟を拝見し、貴院の看護体制や雰囲気を知ることができ、大変勉強になりました。
今後の転職活動の参考にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

まとめ
病院見学の電話は、準備とマナーが大切です。
- 事前に目的や質問を整理し、メモを準備する
- 適切な時間帯に電話をかけ、敬語を意識する
- 電話後も持ち物準備やお礼のメールを忘れずに
このようなポイントを守ってしっかり準備をして、転職活動を成功させましょう!